帽子.コム 店長日記

オリジナルキャップ 帽子.コムの店長が書く徒然日記です。

帽子刺繍用のミシン

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これは帽子の刺繍加工に使っているミシンです。

これと同じミシンがもう1台あります。
 
 
PCで作製した刺繍データを読み込んで、自動で色変更しながら縫います。
大変よく働いてくれる働き者のミシンです。
 
1996年当時、アメリカの「ステッチマガジン」で帽子刺繍用のミシンの広告を見まして、
早速導入を決めました。
(当時のミシンはこのメーカーとは別のものでした。日本には大きなメーカーが2社あり、それらは世界的にもかなり大きなシェアを占めています)
 
このミシンとの出会いがなければ帽子.コムは存在しません。
大切なミシンです。
 

帽子刺繍屋を始めたきっかけ

初めて帽子刺繍機なるものを知ったのは平成4年ぐらいでしょうか、今から20年ほど前になります。

アメリカの刺繍専門業者向け雑誌[Stich magazine]の広告です。

そこにTajimaというメーカーの帽子専用刺繍機の広告があり、
帽子全周囲にぐるっと刺繍ができるというのが売りで、長い列車の刺繍が施してありました。

父である社長はこれはすごいと感銘し、「全周囲に刺繍できるのがすごいんだ!」といきまいていましたが、
僕はそう思わなかったのです。そこまで刺繍をする人がはたして何人いるだろうかという事と、
その刺繍には大変時間がかかるので、という事は刺繍の値段もかなり高くなるのです。

それより正面に1文字いれたり、自分の名前を入れたり、そっちの方がずっと需要があるのではないかと思いました。

ともあれ、画期的な製品であり、従来のものといえば刺繍をするたびに枠ががたつき、つばの影響で(つばが機械にあたるので歪んでしまう)ろくな刺繍ができなかったのです。

そこでまずメーカーから実際に刺繍機を借りて店頭で販売してみました。
メーカーさんも売りたい一心なので喜んで貸していただけました。

やってみると実にそのとおりで、名前の刺繍か1文字イニシャルの刺繍かどっちかでした。
(もっとも全周囲刺繍はとてもではなく時間がかかるのでそもそも受けなかったのですが、それに事前にテストで刺繍してみると見事に曲がって入ってしまいました。やはり宣伝用と実際は違うのだと感じました。)

そんな経緯で僕のインターネット刺繍屋家業がスタートしたのです。

アマチュア無線のコールサイン

IMGP1343

アマチュア無線コールサイン入りのキャップのオー ダーをちょくちょくいただきます。

 
コールサインというのはやはり思い入れの強い自分独自のものですから、
こうしてオリジナル製品を作るのはいい事なんだと思います。
 
パターンはこの3段パターンが多いのですが、まっすぐ1段のみ大きくいれたり、左下に小さくいれてもよいと思います。
 
下記に作品例がいくつかあります。是非ご覧ください。
 
 

刺繍糸の色について(ゴールド系)

今日は刺繍の色の事を書きます。

 
刺繍の色はそれぞれ特徴を持って実際に見るとはっきりわかるのですが、
写真で撮ってWEBにアップすると、似たような感じに見えてしまう色があります。
 
その代表的なのが「ゴールド系」なのですが、
 
うちの刺繍糸には
1.山吹色
2.トパーズ
3.メタリックゴールド
と3種類あるのですが、WEBでは非常に見分けが付きにくいです。
 
お客様のモニターによっても色目が変わってきます。
 
そこで、極力わかりやすい画像を取って比較してみました。
 
まず、1.山吹色です。
この色はゴールドというより黄色よりの色で、ゴールドイエローと呼ばれたりします。
バナナの色といえばイメージしやすいと思います。
 
yamabuki
 
 
次に、2.トパーズです。
微妙な色ですが、薄すぎず、濃すぎず、という色を使っています。
 
gold
 
 
最後に3.メタリックゴールドです。
この色は銀表面に金色の着色+コーティングをしてある糸で、ステンレス調の光沢があります。
黄色っぽくなく、茶色っぽくない標準的な色を使っています。
 
meta-gold
 
 
どうでしょうか。
 
3つの違いがお分かりでしょうか。
 
当店は今オリンパスの一眼レフで写真を撮っているのですが、このあたりの色が微妙に表現できないみたいです。
 
参考になれば幸いです。
 

還暦用のキャップ

還暦のお祝い用にと作ったキャップが人気です。

 
還暦といえば、赤いちゃんちゃんこに赤の帽子(ベレー帽? のような)というのが決まりですが、
 
最近の60歳は若いですから、いかにもおじいちゃんといった感じのものは似合わないかもしれませんね。
 
ちょっとした罰ゲームのようになってしまうかもしれません。
 
そこで、いわゆる普通の野球帽タイプのキャップに金で「還暦」と刺繍したものを作りました。
 
本店でぼちぼち数年前から売っていたのですが、Amazonさんに出品してから、結構売れるようになりました。
 
Amazonさんの勢いは凄いですね。
 
 
他にも楕円タイプの刺繍が人気です。
 
 
 
 
 

刺繍糸の色について(ブルー系)

●ブルー系の糸の詳細についてまとめてみました。

ブルーの刺繍糸は基本下記4種類(ターコイズブルーは後述します)を揃えております。


 

1.アクア

これはWEB基本色のアクア(シアン)に近い色です。(#00FFFF :これは少し緑っぽいですが、刺繍糸の方はここまで緑っぽくないです。)

非常に微妙な色なので、WEB上で伝わるかどうか難しいです。

aqua


 

2.スカイブルー

空の色を表現する時この色を使う機会が多かったので、スカイブルーという名称にしました。

エクセル等でいうスカイブルーとは違っていると思います。もっとしっかりした濃い色です。

非常に綺麗な色で、刺繍では大変映える色です。

skyblue


 

3.マリンブルー

スカイブルーに対比して海の色を表現する時この色を使っていました。

いわゆるブルー、真っ青、と思っていただいていいかと思います。スポーツメーカーのMIZUNOさんのカラーでもあります。

marinblue


 

4.ターコイズブルー

この色は以前の色より明るい色にしました。

とても微妙な色なので、言葉では説明しません。刺繍サンプルがあがったらまたアップします。

ターコイズブルーの糸について

ターコイズブルーという糸ですが、

この色は大変微妙な色で、基本は青なのですが、緑が混じっている、

アクアブルーとエメラルドグリーンの中間のような色です。

写真で撮影するとブルーの色が強くでてしまい、そのためWEB上でなかなか色が表現できません。

昔から使っている刺繍糸は少し緑みが強く、刺繍する生地の色(濃色の生地)や光の加減などで

どうかするとエメラルドグリーンのようになってしまう場合もあり、お客様のイメージ違いを引き起こしてしまうという

事態もございましたので、緑みの少ない色の糸に変更いたしました。